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自動運転最新動向 (ZMPとDeNAが提携解消)

昨日はZMPDeNAと提携を解消するというビッグニュースが入ってきました。
DeNAは今度は日産自動車と完全自動運転の実証実験を共同で行うなど、新たな提携を行うようです。

ZMPのメッセージとして、以下の内容がホームページに記載されています。

ロボットタクシーは、当社代表の谷口が「高齢者や子供たち、障害を持つ方など、運転ができない方々に移動手段を提供したい。交通弱者を交通楽者にしたい。」との想いから 2012 年に生み出した「ロボットタクシー」構想を実現するために設立した会社です。当社としましては、今後も「ロボットタクシー」構想を実現のため、新たな枠組みで尽力していく所存です。

一方で、DeNAは、日産自動車との提携に関して、以下のようなメッセージを発表しています。

2017年内に日産製の自動運転車両を用いた技術的な実証実験を日本国内で開始し、2020年までに無人運転による交通サービスプラットフォームのビジネスモデルなどを検証します。なお、サービスプラットフォーム開発の具体的な計画や実証実験の詳細は今後協議の上、実証実験開始前に公表する予定です。

DeNAは様々な領域でインターネットビジネスに挑戦してきた強みを活かし、自動運転技術や最先端のインフラなどを組み合わせ、「モビリティーサービスプロバイダー」としてエンドユーザーやパートナー企業にサービスやソリューションを届ける事業に取り組んでいます。本取り組みにおいても、DeNAは、インターネットサービス部分の設計・運営や自治体との調整・連携を行う予定です。

以上のようにDeNAは新たな交通サービスのプラットフォームを開発しようとしています。
 
両社を比較すると、ZMPは、運転ができないような方々をサポートするツールを提供したいという想いがある一方で、DeNAはプラットフォーマーとして広く使われるサービスを提供したいという想いがあるように見受けられます。DeNAはマスをターゲットとしたサービスを提供したいからこそ、日産自動車の方がパートナーとして方向性が一致していると考えたのだと思います。


自動運転業界では、様々な企業の動向から目が離せません。
以前の投稿で自動車業界×関連業界主要プレーヤーマップを描いておりましたが、多くの情報の更新がありましたので、最新版を作成しました。

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またご参考にしていただければと思います。