Innovation Tips

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IoT

Uber徹底研究 -ゲーミフィケーション・行動科学編-

今回はUberのドライバー向けのアプリについて話をしていきたいと思います。 前回、前々回はこちらから www.innovation-blog.com www.innovation-blog.com ■Uberドライバーの特徴とは ■Uberが使った魔法 ゲーミフィケーション ■Uberのゲーミフィケーションの…

Uber徹底研究 -UXの秘密を探る-

UberはUXが非常に優れていると言われます。ではそのUXは具体的にどのようにして作られたのでしょうか。 今回は「UXとは何か?」というところから始めて、UberがUXをどのように改善してきたかを紹介したいと思います。 (ちなみに前回のビジネス概要編の投稿…

Uber徹底研究 -ビジネス概要編-

ーUberを「シェアリングエコノミー」や「プラットフォーマー」というバズワードで片付けるのはもったいなさすぎる。ー 現在、Uberという名前をニュースで聞かない日は無いほどになりました。しかし、「Uberの一体何がすごいの?」と聞かれて即答できるでしょ…

【SDGs】フードロスをテクノロジーで解決できるか? -世界の膨大な食品ロスに挑む-

問題です。 1. 日本全体で1日に出る食品廃棄量はどれくらいでしょうか。 A. トラック10台分 B. トラック100台分 C. トラック1000台分 2. 日本で年間に食品廃棄処理にかかる費用はいくらでしょうか。 A. 20億円 B. 200億円 C. 2000億円 ・回答じつは、A,B,C…

【MaaS】自動車に0円で乗るための事業を創る

ふと、自動車に0円で乗る方法はないかと考えました。現在では多くの人が車を所有していますが、当然のように車は数百万円かかります。車は高価なので所有することは考えず、タクシーやカーシェアにおいて車に0円で乗る方法を考えていきます。 目次 ■どん兵衛…

日本は周回遅れ!? 最先端の中国AIライドシェア(DiDi)の技術に迫る

まさか日本と中国がここまで差がついているとは思いませんでした。 中国には、ライドシェアサービスを提供している滴滴出行(DiDi Chuxing)という企業があります。DiDiは2012年に程維(Cheng Wei)という人物が創業し、2018年現在では6兆円を超えるユニコーン…

人が求める「価値」とは何か ー新たな価値から始まるイノベーションー

前回は人の欲望の話でしたが、今回は「価値とは何か」という所まで議論したいと思います。 www.innovation-blog.com これまでの投稿で「価値最大化」と言ってきたものの、そもそも「価値とは何か」については触れていませんでした。そのため、下記では価値に…

価値最大化のためのデータ活用 -データ利用の歴史から IoT・AI時代のデータの本質-

前回の続きです。 www.innovation-blog.com ■データ活用の歴史を振り返る いつの時代も、「見える化→分析→施策の実行→検証」は繰り返されてきました。データの「見える化」の代表例である国勢調査は、紀元前3800年代バビロン王朝でも行われていました。また…

デジタル時代の価値最大化社会

現代社会では、限られた資源の中で顧客体験価値と提供価値を最大化することが社会的使命。そのために人間中心アプローチと資源中心アプローチの2つがある。これらのアプローチによって価値を最大化する社会を描く。

外資系コンサルの資料解説 [次世代自動車:BCG]

前回の記事が好評でしたので、今回も引き続き資料解説をしていきます。 www.innovation-blog.com 今回紹介する資料は、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の 「激動する自動車業界」です。 前回とは異なり、今回は資料の構成やデザイン面よりも、 「…

外資系コンサルの資料解説 [5G : マッキンゼー]

今回は、前回とは異なり、5Gに関するマッキンゼーの資料を基にポイントをコメントしていきたいと思います。 (前回記事) www.innovation-blog.com (耳タコかもしれませんが)はじめに、5Gには ・超高速 ・多発同時接続 ・超低遅延 といった特徴があります。 …

外資系コンサルの資料解説 [技術領域全般]

最近、「技術系のリサーチ資料って、どんな風にまとめるんですか?」と聞かれることが増えてきました。 リサーチ自体は、コンサルティングファームやシンクタンク、リサーチ会社が行い資料をまとめることが多いです。そこで作成された資料は、ほとんど外部に…

血糖値測定×IoT進化論  -非侵襲型血糖値測定とAppleも狙うバイタルデータ×AI-

■病気や不調の9割は血糖値の問題近年、健康への意識も高まり、血糖値を気にされている方も多いのではないでしょうか。そもそも血糖値とは血液に含まれるブドウ糖の量の数値です。食事をして、炭水化物等が消化吸収されると、ブドウ糖となって血液に入り、「…

トヨタも注目するブロックチェーン -その先にあるIOTA-

今回は、データ収集のセキュリティの観点から、ブロックチェーンに着目したいと思います。はじめにブロックチェーンの概要を説明した後、ブロックチェーンの仕様が注目される自動車の未来、そしてブロックチェーンの次に来るものについて考えていきます。出…

電池革命 ー日本が賭ける全固体電池ー

今回は、現在のバッテリーの問題を解決する全固体電池について、簡単に概要を記します。■全個体電池とはこれまで主力のリチウムイオン電池には、電解液が入っていて、その中で電子が動くことで電流が発生していました。しかし、電解液中に異物が混入するなど…

データ収集 -IoTの観点から-

今回は、データを収集する段階の話をしていきたいと思います。データの収集方法は大きく分けて以下の3つがあります。1.Web 上のデータの活用2.センサーからのデータ収集(IoT)3.金融系の データを収集1.Web 上のデータの収集については 以前にまとめ…

Webデータ取得・分析のための必須アイテム

今回も引き続きデータの取得について書きます。IoTやAIがまだまだバズワードとして広がっていき、データの流通量が増えていくことには間違いありません。ただ、簡単にデータを取得すると言いますが、実際にはどのようにしてデータを取っているのでしょうか。…

データマーケットの考察 -データサイエンスのためのデータ取得ー

5月17日は、ひっそりと大きな発表がありました。 それがKDDIからの「データマーケット」の登場です。今日はデータマーケットについて、掘り下げて考えていきます。現在またはこれからデータ解析に関わる方にとっても、データ解析をする前にまずはデータを取…

テクノロジーから見た人間 -人間 vs AIとは別のシナリオー

今回は少し別の観点から話を広げ、若干SFのような話をしていきたいと思います。少し難しいというか、ややこしいと思って書くことを躊躇っていましたが、今回のテーマはいつか取り上げたいと思っていたので、試しに書いてみました。(今回の図解は少なめです。…

Wi-Fiの次に来るもの "Li-Fi" ―IoT時代の5GとLi-Fiの関係―

2017年になってもう2週間が経ちました。 今回は2017年以降、テクノロジーがどのように世の中を変えていくかを考えたいと思います。テーマは「通信技術」です。 ■2017年の状況 まずは2017年に起こることを整理したいと思います。2017年は様々な技術のインフラ…

自動運転最新動向 (ZMPとDeNAが提携解消)

昨日はZMPがDeNAと提携を解消するというビッグニュースが入ってきました。DeNAは今度は日産自動車と完全自動運転の実証実験を共同で行うなど、新たな提携を行うようです。ZMPのメッセージとして、以下の内容がホームページに記載されています。ロボットタク…

なぜホンダとグーグルが提携をするのか

今週は非常に大きなニュースが飛び込んで来ました。日本の大手自動車メーカーのホンダがグーグルを傘下に持つアルファベットと完全自動運転車の開発に向けて共同研究を検討したとのことです。正式な発表は以下の通りです。「ウェイモ社と米国にて自動運転技…

人工知能は人間を超えない

■人工知能楽観論今日のテーマは人工知能が人間を超えるか、です。人工知能の研究者第一任者のレイ・カーツワイルは 2045年に人工知能が人間の知能を超えると予測しました。この、人工知能が人間を超える点が前回もテーマとして扱ったシンギュラリティです。…

テスラの秘密

今回はテスラモーターズ(以下、テスラ)の技術について掘り下げる。テスラは、イーロン・マスクが環境問題への関心から、電気自動車に興味をもったことから始まっている。電気自動車と今までの自動車の一番の大きな違いは、駆動力の源が電気モーターか内燃…

世界を変えるIndustry4.0

今回は最近注目されつつあるIndustry4.0をテーマとして取り上げる。 Industry4.0はドイツが産官学共同で進めている国家プロジェクトである。IoT(Internet of Things )を活用したモノづくり革命によって、ドイツの主要産業である製造業の競争力強化を狙って…

リソースレボリューションとIoT

「リソースレボリューションの衝撃」という本が面白い。 この本では、2030年までに25億人の人口が中流層に加わることと、技術革新によって、100年に1度のビジネスチャンスが目の前にあると言っている。リソース・レボリューションの衝撃――100年に1度のビジネ…