外資系コンサルの資料解説 [5G : マッキンゼー]
今回は、前回とは異なり、5Gに関するマッキンゼーの資料を基にポイントをコメントしていきたいと思います。
(前回記事)
(耳タコかもしれませんが)はじめに、5Gには
・超高速
・多発同時接続
・超低遅延
といった特徴があります。
参考画像:2020年に向けた5G及びITS・自動走行に関する総務省の取組等について(2017/6/8, 総務省)
この5Gに関して、本記事でご紹介する資料は、マッキンゼーのレポート
この資料は5G時代に向けてのビジネス動向を端的に示しており、5Gによって世の中がどのように変わっていくかを知るには良い資料だと思います。5Gの技術的な部分(Massive MIMOなど)を除いて、5Gについて概要を知るにはこの資料で充分ではないでしょうか。
今回は資料作成のポイントを以下の3つに絞って紹介します。
①時系列で事象を一覧化
②何が成長するか1秒でわかる
③圧倒的なインパクト
①時系列で事象を一覧化
携帯電話の普及率の上昇と、日本が世界に先駆けて行ってきたイベントを合わせて一覧化しています。各情報がリンクしていて、頭の中で情報の整理がしやすいです。
②何が成長するか1秒でわかる
動画のデータ利用量とAR/VRのデータレートが大きく増加することが即座にわかります。
他の対象との比較、色の対比によって、わかりやすさをサポートしています。
③圧倒的なインパクト
シンプルに、起きた現象をわかりやすく、インパクトのある形に仕上げています。
それにしても、10年近くの間に日本メーカーの携帯電話の売上が72%も下がったのは衝撃ですね。
その背景には、海外の端末メーカーの圧倒的成長があります。
以下のスライドでは、日本国内での海外端末メーカーのシェアは約7割(2016年時点)になっていることを示しています。
こちらも衝撃的なスライドですね。
以上、3つのポイントを紹介してきました。この資料の中では、他にも5Gの用途などが説明されています。
全ての資料を見ても、色は基本2色で、多くても3色で、
スライドを一目見たときのわかりやすさ・インパクトを大事にしているように見受けられました。
このような資料が無料で見られるのも素晴らしいですね。
追記:5Gや光通信については以前に以下の記事にまとめています。技術面・事業面の詳細についてはこちらもどうぞ。
また、マッキンゼーの方が書かれたこちらの本でも、非常にわかりやすい図が使われています。
リソース・レボリューションの衝撃――100年に1度のビジネスチャンス
- 作者: ステファン・ヘック,マット・ロジャーズ,関美和
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2015/08/28
- メディア: 単行本
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